めまい日記(DizzyLog) › ガイド
診察の時間は短く、「ときどきぐるぐるします。月に何回かは……」から 始めると、限られた時間が記憶の掘り起こしに費やされます。しかも、めまいの つらさは記憶を当てにできません。日記があれば、その作業を診察室の外に 出しておけます。何を書いておくと伝わるのか、項目ごとに理由つきで挙げます。
| 記録すること | なぜ医師に効くか |
|---|---|
| 起きた日時 | 日付だけでなく時間帯も。朝方に多い・寝起きに出る・忙しい週に 固まる、といった偏りは、記憶からは見えません。 |
| 続いた時間 | 数秒か・数分か・数時間かを、感覚ではなく測って。続いた時間は 原因を絞り込むときに最初に注目される情報のひとつで、感覚の申告は 実際より長くなりがちです(「永遠に感じた」は大抵ずっと短い)。 |
| どんなめまいだったか | ぐるぐる回る/ふわふわ揺れる/目の前が暗くなる(気が遠くなる)/ 足元がふらつく。指す方向がそれぞれ違います。「めまい」の一言では 絞り込めません。 |
| 何をしていたときか | 寝返り・起き上がり・上を向いた・咳き込んだ・何もしていない。 決まった動作のあとに出るなら、それは診察までに失われやすい いちばん大事な手がかりです。 |
| 耳の症状 | 耳鳴り・耳の詰まった感じ・聞こえにくさ。毎回同じ側かどうかも。 めまいと同時に出るかどうかが重要です。 |
| ほかの症状と薬 | 頭痛・光がまぶしい・吐き気・動悸など。飲んだ薬と、効いたかどうかも 書いておきます。 |
| まわりの条件 | 天気の変化・睡眠不足・飲酒・塩分の多い食事・月経周期。 自分で解釈する必要はありません。書いておけば、数週間で 傾向のほうから見えてきます。 |
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めまい日記がうまくいかない一番の原因は、寝る前や週末にまとめて書くことです。 その時点で、肝心の「正確な長さ」「始まった瞬間に何をしていたか」は消えていて、 残っているのは印象だけ。印象は偏ります——つらい週のあとは、全部が実際より 重かったことになりがちです。
実務的な結論はこうです: 記録の道具はめまいの最中に使えること。 発作の途中でメモアプリに文章は打てません。その場では「開始時刻・種類」だけを 2〜3タップで残し、詳細(きっかけ・耳の症状)は治まってから書き足せる形に しておきます。
毎日の記録の束はデータであって、答えではありません。医師が1分で読めるのは、 先頭に付けた要約です: この1か月の回数・典型的な長さ・めまいの種類・ 繰り返しているきっかけ・症状が出る側。生の記録も持参しつつ、 要約を先に出します。
iOS アプリ「めまい日記(DizzyLog)」は、発作の記録が 3タップ(測る用のタイマー内蔵)、詳細は治まってから追記、記録は受診用の 要約PDFとして書き出せます。気圧は自動で一緒に記録されます。 記録は無料で、Pro は月額(14日間の無料トライアル付き)・年額・買い切りから選べます。
この記事は記録のつけ方についての一般的な情報であり、 医学的な助言ではありません。めまいの原因はさまざまで、急を要するものも 含まれます。突然の難聴・物が二重に見える・手足の脱力・ろれつが回らない、 などを伴う場合は、日記ではなくすぐに受診してください。